top of page

「人工ライブロック」を起点に社会課題を解決したい!

~利用者様の創造力を生かした就労支援に

チャレンジ~



インタビュー第6回
















徳永 智(とくなが さとし)

技術指導員

株式会社CORERAL代表取締役社長


今回のインタビューは、リズムの技術指導員として新しい就労活動に取り組む徳永智さん。

「リズム鳩ヶ谷」の生活介護の利用者様と2021年10月に水槽用品「人工ライブロック」の製作を開始しました。そのきっかけとなったのは、埼玉県が行う「社会課題の解決につながる創業支援プログラム」。幅広い知識と発想力、そして何事にも自然体で応じる徳永さんに代表高橋は高い期待を寄せています。





高橋寛(株式会社リズム代表。以下、高橋):今日は、よろしくお願いいたします!

徳永さんとは、埼玉県の「社会課題の解決につながる創業支援プログラム」で2021年の7月に初めてお会いしました。


徳永智さん(技術指導員。以下、徳永さん):はい、そうでしたね。



高橋:「サンゴに関わる事業」と聞いてとても興味を持ちました。しかし、徳永さんがボソボソと喋られたので「私とは合わない人かもしれない……」と、そんな第一印象でした(笑)


徳永さん:どうも活舌が悪くて家族にも言われています(笑)



高橋:でもすぐに私から徳永さんに声を掛けて意気投合しました。


徳永さん:ええ。次の日かその翌日にはまたお会いしました。



高橋:自己紹介を兼ねてリズムの施設見学に来てもらったのですよね。


徳永さん:はい。本社の「リズム木曽呂」と「リズム南鳩ヶ谷」の見学をしました。実は、私は一目見るだけでその人がどういう方か分かるのですよ。「高橋さんは、絶対にちゃんとした人だ!」と私は確信していました(笑)



高橋:あの時は、徳永さんとたくさん話をしました。


徳永さん:私自身、これまでに知的障がい者の方と関わることはなかったのですが、「親御さんの不安を解消したい」という高橋さんの言葉が胸に響きました。



左から代表高橋寛、徳永智さん(「リズム木曽呂Ⅱ」多目的ルームにて)




高橋:私は、これまで試行錯誤しながら新しいことに取り組んできました。多くの失敗経験から徳永さんの提唱する「人工ライブロック事業」は、就業支援に向いていると確信しました。安全性があり、画一的でなく万が一壊しても大丈夫、それでいて単価がしっかりしている商品であること。さらに社会貢献性が高く、環境問題にも取り組めて楽しめる事業であること、そのようなところに可能性を感じているのです。


徳永さん: 私と高橋さんと共通していることは失敗を恐れないことだと思います。取返しのつかない失敗は困るのでとことんリサーチをしています。



高橋:稼働を開始したのは10月からでしたね。


徳永さん:はい。10月にパーツづくりから始めました。ただ、結構、握力が必要な作業で利用者さんが材料をかき混ぜることは少し難しいなと感じました。高橋さんから今回の仕事は、“クリエイティビティ(創造力)”を大事にしたいと聞いていたので、準備段階である「材料作り」はカットしようと判断することができました。


「人工ライブロック」製作に使用する水槽作り。リズムのスタッフと手作りで仕上げた




高橋:そのあと私は忙しくなり、徳永さんに任せたままになってしまいました。


徳永さん:100円ショップの「猫避け」を作業の補助道具にしたり、「人工ライブロック」は2回ぐらい作り直しをしたりと試行錯誤を繰り返し、ようやく今の形になってきました。



高橋:いつから販売できそうですか?


徳永さん: 7月からECサイトで販売できればいいと思っています。まだまだ商品数は少ないのですが。



高橋:そうですか!見通しが経ってきたら「リズム南鳩ヶ谷」だけでなく、職員も交えて他の施設に事業を広げていけるといいなと思っています。


徳永さん:海なし県の埼玉ですけれど、サンゴ以外にも海に関わるアイデアがいくつもあります。

有難いことに、就業支援に関わることができて発想が柔軟になりました。利用者さんの取り組める仕組みや作業を考えることでアイデアが生まれてきますね!



事業の展望を身振り手振りで明るく語る徳永さん




高橋: これまでに無いものを作り上げる面白さですかね。私は、課題を解決した時に「この仕事をやっていて良かった」と感じます。


徳永さん:この仕事に出会って自分自身がとても成長できたと感じているので、利用者様に「ありがとう」と思っています。



高橋:私は、徳永さんが一生懸命やってくれるので「仲間」の一人だと思って安心してお任せしています。


徳永さん: 「人工ライブロック」の中和作業での電気代が結構、かかっていると思いますが……(笑)



高橋:最後にどう利用者様と関わっていますか?


徳永さん: 「強度行動障害」の講習は以前、受けたことがあります。ただ、相手に合わせながら普通に伝わるように接しています。



高橋:そうですね。徳永さんは、体で感じて自然体で対応されている印象なのでいいと思います。引き続き、よろしくお願いします。今日はありがとうございました。





▼株式会社COREAL公式HP


▼リズム南鳩ヶ谷/埼玉県川口市南鳩ケ谷2-17-4


▼関連記事




【文/ライター藤田智子】

Comments

Couldn’t Load Comments
It looks like there was a technical problem. Try reconnecting or refreshing the page.
bottom of page